2011-01-01から1年間の記事一覧

 一般意志 2・0   東浩紀 著

講談社 2011年 刊、代議員制度もいらない、政党政治もいらない、討議などという無駄なコミュニュケーションもいらない、などと述べてあるから、東氏もついに馬鹿になってしまったかと思った。 しかし、そうなったとき、どうやって管理するのかと言う姿、フォ…

 ゴーストの条件  村上祐一 著

2011年 講談社 刊、 本書を読んで、本来、”オタク”と呼ばれる文化は、本書で述べられているような、陰々鬱々とした感じであったな〜と、オタクとは門外漢な自分でも痛感した。東浩紀氏や、村上隆氏などの派手で、明るい感じの旋風に吹かれて忘れていた、本来…

 演劇と形而上学 アントナン・アルトー 著

1963年 白水社 刊、本書は、あの謎のアルトー氏の演劇論であるらしい。 本書では、述べられれている事が、詩的で哲学的な文章なので、意味を拾っていくのがとても困難だった。 アルトー氏ここでは、飲食し、排便、排尿するような肉体をひどく増悪している。…

2011年09月07日のツイート

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2011年09月06日のツイート

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2011年09月03日のツイート

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リトル・ピープルの時代  宇野常寛 著

2011年 幻冬社 刊、 村上春樹の評論と、仮面ライダーの批評、拡張現実の時代の論考から成っていた。 村上春樹の批評は、かゆい所に手がとどくような感じで気持ちよかった。 仮面ライダーへの批評は、今回は、劇場版のすべてを既にチェックしていたので、慌て…

 根源の彼方に、グラマトロジーについて  ジャック・デリダ 著

1972年 現代思潮新社 刊、 本書では、ソシュール、フッサール、ハイデッガー、レビイ・ストロース、そして東浩紀氏が仰っておられた、ルソーなどが引用されて、論じられてあった。特にルソーについては、ルソーの時代まで遡ると、ルソー氏の疑問などが素朴な…

 声と現象   ジャック・デリダ 著

1970年 理想社 刊、 まず、西洋哲学の世界では、既に、言葉に対する音声中心主義というのがあったという点からして、感心してしまった。うる覚えの成り行きとしては、哲学の祖たるソクラテスや、宗教のキリスト、仏陀などがすべて、本人が文章、言説を書き残…

2011年08月04日のツイート

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水死    大江健三郎 著

2009年 講談社 大江健三郎氏の創作の特徴として本書では、”基本的には語り手=副主人公が・・・・・時には主人公である人物すらが・・・・みな作家自身に重ねてある。それはやりすぎじゃないの?小説らしい小説と受け止められるだろうか? 一般的いって、小…

コードネームは紅い薔薇   勝目梓 著

1983年 光文社 刊、勝目梓氏は「暴力」と「性」を描き続ける。あくまで、エンターティメントとして書いているのだから、あれこれ理屈づけるの烏滸の沙汰であることになっている。エンタティメントは面白ければ良いという事らしい。一応、健全な若い男性と女…

2011年06月24日のツイート

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非情の女豹     1980年 角川書店 刊、

女豹の掟 1988年 角川書店 刊、 蘇る女豹 1998年 角川書店 刊、 大藪春彦 大藪氏の”女豹”シリーズは、この3作だけらしい。 精神科医の斎藤環氏によると、こういった戦う女性に惹かれる男性の心理は、”ファリック・ガール”に魅せられているというらしい。”フ…

2011年06月12日のツイート

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2011年06月06日のツイート

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鬼畜   勝目 梓 著

2003年 講談社、これは、ごく最近の作品らしい。 もうモダン風の作風にはなっておらず、どこか和風にイヤラシイ感じ。 くだらない事ことかも知れないが、相手にお話を聞かせながらセックスするという描写があり、考えても見た事ないことなので非常に驚いた。…

美しい牙      勝目 梓 著

1988年 集英社 刊、セックスとバイオレンスしか描かれていないので、余計な事も言うこと無し。 宣伝解説文書より、”あの人が殺された、だから私は美しい牙になる! スタイリストの千野葉子は恋人の晃司を追ってパリに飛ぶ。 久しぶりのデイトのあと、晃司は…

獣たちの熱い眠り    勝目梓 著

1978年 徳間文庫 刊、 80年代にベストセラーになった作品らしい。 勝目氏はこの作品から”セックスとバイオレンス”の小説を書き続けることになったらしい。 ”性と暴力”が読者に受ければ必ず売れるとよく言われるが、実際文章で読んでみると、何故こうも”性と…

ベッドタイムアイズ    山田詠美 著

1985年 河出書房 刊、 1985年だからもう随分昔の作品だ。 一人称の語りの小説で、詠美女史の派手なイメージと比べて、あまり派手な形式的実験は行われていないようであった。 少し寂しすぎるくらいの語り口であった。 ほとんど、作者の事実の生活そのままの…

いつわり     フィリップ ロス 著

1993年 集英社刊、全編、ベットでの男女の会話だけから成っている小説であった。 最初、何が”いつわり”なのか解らなかったが、会話そのものが既にいつわりであるという事らしい。 訳者の宮本陽一氏の解説によると、ロス氏の作品は常に、事実と虚構のあいだの…

 ダイング・アニマル   フィリップ・ロス 著

2005年 集英社 刊、 私という人称の語りと、所々に君はという人称の語りが混ざっていた。 日本で、60歳も過ぎた老人が、若い女性の肉体関係に陥り、マスターベーションまでする羽目に陥るというお話は、笑い話になるか、冗談に受け止められるような気がする…

2011年05月28日のツイート

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2011年05月10日のツイート

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素晴らしいアメリカ野球  フィリップ・ロス 著

1976年 集英社版世界の文学34高橋源一郎氏が、”優雅で感傷的な日本野球”をお書きになったのが、1988年であるらしいので、もう随分と昔の事になる。当時は、高橋氏が何故このような作品をお書きになるのか、ほとんど理解できなかったが、何十年もたって、やっ…

2011年04月12日のツイート

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 ポートノイの不満  フィリップ ロス 著

1969年 刊行 集英社、全編、オナニーとフェラチオなどの性の独白の描写で成っている作品なのに驚いた。 僕という男性が、ヘイ!ドクターといいながら、精神科の医師に独白しているというスタイル。 気になったのは、そのオナニーにしろ、セックス描写にしろ…

2011年03月09日のツイート

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季節性うつ病  ノーマン・E・ローゼンタール 著

講談社現代新書 1992刊うつ病に、光療法が効果があるらしい。 治療方法は比較的簡単で、30分〜2時間の間、2500ルクス以上の光を浴びるだけなのだが、その際、光を浴びながら読書をしたり、テレビなどを見ても別にかまわないらしい。 要は、脳の方にセロトニ…

ストレスに強い脳、弱い脳

認知症介護はセロトニンで楽になる 有田秀穂 著 青春出版社 刊 一般的に、昼間よく太陽光を浴びる事によって、”セロトニン”という物質が脳に溜まり、夜暗くなってそのセロトニンが、”メラトニン”という物質に変化して、深い眠りに入るというメカニズムになっ…