2007-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大江健三郎氏

大江健三郎氏が、”作者の読書行為や、生活行為における精神的な軌跡を丹念に描く” という点をどうしても理解できず、気になってしょうがなかったのだが、ここで、”パロディ”という言葉を思い出した。 大江氏は、いわゆる日本の典型的なな”私小説”の手法をパ…

らふたしアナベル・リイ総毛たちつ身まかりつ

大江健三郎氏の最新作であった。 今回は、私という人称で描かれていた。 大江氏の作品は、一人称で書こうと、登場人物で描かれようと、等身大の作者とほぼ同一であるかのような印象を受け、困る。作者の読書行為や、生活行為における精神的な軌跡が丹念に描…

スローラーナー  トマス・ピンチョン

トマス・ピンチョンというアメリカの方の短編集。 1988年頃翻訳されたようだ。 ピンチョン氏は、徹底的にナゾの人物とされており、彼を写した写真が一枚も残っていないので、どんな風貌の人物かナゾになってしまっている。出版社の人が写真を写しにきたら、…