2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ジャンキー

ウィリアム・バロウズの一番最初の作品であるというので、読んでみた。 解説によると、”ほとんど率直な自伝と言ってよいような書き方で、セミ・ドキュメンタリー的な、事実に即した体験記風の小説として書かれている。非情透徹な乾いた文体で、描き出してい…

トリストラム シャンディ

18世紀の作品で、ロレンス・スターンという作者の、英国の作品。 とにかく、お話が、グニャグニャと迷走してばかりで、一向にお話が進まない。これは、ユーモアでもあるらしいが、しかし、これが、小説かと、驚かされる。18世紀も昔に、すでに。モダンな小…

キャラクター小説

大塚英志氏の”キャラクター小説の作り方”という人気のあった著作をもう一度再読してみた。 ”キャラクター”というと普通物語では、”登場人物”のことだが、大塚氏の興味深いところは、物語で使用される人称の”私”という視点的人物も、キャラクター化されうると…