ベッドタイムアイズ 山田詠美 著
1985年 河出書房 刊、
1985年だからもう随分昔の作品だ。
一人称の語りの小説で、詠美女史の派手なイメージと比べて、あまり派手な形式的実験は行われていないようであった。
少し寂しすぎるくらいの語り口であった。
ほとんど、作者の事実の生活そのままのように読める。
相手が、黒人男性であるといった所が、当時相当話題になったようだ。
”ライナスの毛布”のように黒人男性を愛しているいるといったような感覚が、当時話題になったようだ。
黒人男性をスヌーピーのマンガのような感覚で愛するという女性の気持ちが、男性の僕らにはちょっと理解しづらい。男にとって、アメリカの黒人男性といえば、かなりなマッチョマンとしかイメージしづらいのが情けない。