2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

めくるめく世界   レイナルド・アレナス 著、

1989年 図書刊行会 刊、全編、牢獄の中で、まるで地獄めぐりのような内容。幻想的で、ちょっとマンガのように無茶な話の進め方になっており、これがマジックリアリズムと呼ばれる由縁かと思われる。 一人称、二人称、三人称という視点が、錯乱的に使用されて…

フリアとシナリオライター  マリオ・バルガス・リョサ 著

2004年、国書刊行会 著、 魔術的リアリズムで、60年代に有名になった、ラテン・アメリカの著作群のなかの一作だが、確かに、手法が常に斬新で、前衛的、ピカソのフォルマリズムの実験のような秀逸な作品ばかりなのに驚かされた。本書で、 ”「変化こそが喜び…

2012年07月02日のツイート

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囚人のジレンマ   リチャード・パワーズ 著、

2007年、みすず書房 刊、 翻訳された物を読んで、文体の事を言うのはナンセンスだが、ロス氏や、ベロウ氏の頃の作品に比べると、文章だけはやけに軽い文章になっていた。日本で言えば、ライト・ノベルの文章に近い感じ。それが、作者の青二才風な甘い風貌と…