2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

クレオール主義  今福龍太 著

クレオールというのは、おもにカリブ海流域の島々の人々の事をさすらしいが、ここで述べられている、クレオール主義というのは、文化を規定する”土着性””伝統””人種””民族”などの概念が示す正統性や、純粋性といったものを、不採用にするといった事であるら…

坂上秋成という、まだ現役の学生である方の論文であった。”Plateau"という同人誌に掲載されていた。

柄谷行人氏の著作”近代日本文学の終わり”に呼応するような形で書かれた、かなり学術的な論文であった。 現代では、もう近代文学を視野にいれた批評を書かれる批評家は、もう柄谷氏しか居ないであろうと思っていた矢先に、氏自身から”近代文学の終わり”を宣言…

 逃走論 スキゾキッズの冒険  浅田彰 著

1984年頃の有名な浅田氏の著書であった。 ドゥールーズの”逃走線”は、浅田氏が軽く仰ってみせたように、”逃げろや、逃げろ”と言う意味で大体間違い無いようであった。 しかし問題は、やはり、最初から逃げてどうするんだとか、素朴な絶望感を感じる所などだ…