2007-01-01から1年間の記事一覧

ゲーム的リアリズムの誕生

東浩紀氏の最新作であった。 発売と同時に、在庫切れなどという、ちょっと信じられない状態になっておられれるようで、それほどのものかと怒りさえ覚えてしまった。すみません。 最初から徹底して、マンガ、アニメ、美少女ゲームの事しか語っておられず、常…

ヘンリー・ミラー論

大久保康雄氏の「ヘンリー・ミラー 現代作家論」という研究書。ミラーの作品などは、クズばかりだ!と嫌いな人も多いようだが、たしかに、性交の場面ばかりで、まるで、”浮浪者のオジサン”に、”自分の女性千人切りなどの自慢話”を聞かされてれているようで、…

映画”クラッシュ”を観ました

”クラッシュ”をレンタルにて視聴しました。 ”ブローク・マウンテン”と競いあったと言われていたので気になっていました。 僕は、永い間、”フォークナー”の”詩的ポリシー”がどこにあるのか、全く理解できなかったのですが、この映画を観て、永い間の悶々とし…

ミステリアスセッティング

安部和重氏の最新作”ミステリアスセッティング”という著作。しかし、読み終わってこうまで後味の悪い小説もめずらしい。安部氏は、外見は、どうみても、スマートなシティボーイ風な風貌で、ウンザリするくらい、派手で、都会風の表紙のデザインに、かなり強…

日々新たに目覚めるために

河本英夫教授の”オートポイエーシス2001”という著作。生命学のオートポイエーシス理論の、日本での第一人者であられる方であるようだ。ど素人の僕などは、新しく目覚める為にと考えた場合、単刀直入に”セックス””スポーツ””酒””ドラッグ”などを安易に思い浮…

円環的な有機構成

マトゥラーナ氏とウ”ァレラ氏というかたの”オートポイエーシス”という著作。もうどこの書店にも在庫が無く、出版社や、古書店にさえ、在庫が無く、まさに”奇跡的”に入手することができた、幻の書物であった。今もって、どうして、手に入れる事ができたのか、…

山ん中の獅見朋成雄

舞城王太郎氏の2003年頃の作品。珍しく、日本的雰囲気で出来上がっていた。普通、こんな日本の田舎の山の中などに住むことになると、かなりの鬱病になってしまうと思われるが、主人公は、元気に、”書道”を親しみ、”相撲”をとったり、とても元気だ。後半部分…