映画”クラッシュ”を観ました

”クラッシュ”をレンタルにて視聴しました。


”ブローク・マウンテン”と競いあったと言われていたので気になっていました。


僕は、永い間、”フォークナー”の”詩的ポリシー”がどこにあるのか、全く理解できなかったのですが、この映画を観て、永い間の悶々とした気持ちが、説き離れたれた気がしました。


フォークナーが、しつこくこだわった、”錯綜する時間の交錯”と”アメリカの鬱々した暗い情念”といった、詩的感覚が、ようやく理解できた気がしました。


鬱陶しいくらい場面の交錯する中で、突然、白人の警官が、黒人の女性を助ける場面には、ある種のカタルシスを感じました。


慶応大学の教授の福田教授は、フォークナーの作品の詩的感じに良く合う音楽として、”ジョニー・キャッシュ”の音楽を挙げておられるようだ。



アカデミー賞も中々捨てたものではありませんね。
このような、興行収入の認められない作品が、評価されるというのも、少し驚きました。