アーキテクチャ 思想地図 vol3 東浩紀、北田暁大 偏、

osamuoh2009-06-08



本書で、

”アニメやマンガ、ゲームなどのポップカルチャーに影響を受けた小説が大量に生産され、それが2000年代中頃に大量に純文学に流入し、既存の文学との間に対立が生じているという現状認識”


という事が述べられており、その結果として、


”目の前の退屈な資本主義的な現実の無条件な肯定か、伝統主義あるいは近代主義への回帰ということの、どちらかしかなくなってしまった。”



という事が述べられてあった。



僕の個人的な淋しい現実では、資本主義の現実にほんの少しずつ抗いながら、主義とはいかないまでも、古臭い映画や、小説に回帰しているというのが、残念な現実だ。最新のコンピューターシステムを使用しながら、自分の生まれてもいない時代の映画などを見て、モダンな感じを出そうとしてるなと、ひたすら感心しているといった図式です。こんな自分のような者は、やはりしだいに淘汰されてしまうのだろうか?


”スイッチボタン”一つで、”タイムトリップ”も可能だ!などとウソぶきながら、”タイムマシンにお願い”などと歌っているのが、せめてもの負け惜しみです。