ジェントルマン     山田詠美 著

             2011年、講談社 刊、

現在のライトノベル業界には、BLと称してボーイズ・ラブいわゆる男子の同性愛物が、数え切れないくらい、膨大な量があるのに驚く。一応、美男子同士の恋愛を女性が読んで楽しむという事になっているらしい。


詠美女史のこの作品は、ボーイズ・ラブ物の大人の現実版といったらよいのか、ファンタジーっぽいライトノベルとは一線を画しているようだ。


現代では、女の子同士の友達っぽい、ガールズトークなどは有名だが、あまり男同士のボーイズトークはあまりみかけない。ジァニーズなどの芸能人の世界は有名だが、現実ではあまり見かけない。やはり美男子同士でないとなかなか絵にならないのが原因かも知れない。


昔の学生時代の記憶では、勉学やスポーツの競い合いから、男子同士でも愛憎からまる感情が、たしかに多かったように思う。しかし、最近はあまりそのような感情はわかない。やはり、青春に特有の現象なのかも知れない。歳をとったボーイズラブはやはり醜悪すぎるかな。