密教経典   中村 元  現代語訳

         東京書籍 刊、2004年、

本書では、”金光明経””理趣経””大日経”について解説されている。


やはり、最初に興味がいくのが、”理趣経”であった。


”男女交合の恍惚たる快楽が、じつは清浄であるという境地。これがすなはち菩薩の境地である”と書かれてあるらしい。



これを日本に持ち帰った空海が、これを文字の上だけで理解されることを警戒し、最澄と仲違いしたのが有名らしい。これを読むにはある修行のようなものが必要であるらしいのだが、どのような修行かは解らなかった。ウィキによると四度加行とよばれるものがあるらしいが、なんのことかは解らなかった。



本国インドでは、お墓の前で、セックスパーティまがいのものが行われたりして、大変であったらしい。これが、インドで仏教が衰退した原因であるという考察もあるらしい。



事の善し悪しは別にして、一応仏教において、”愛の行為”が肯定されているのを知り、安心した。