浄土三部経   上、下巻、  岩波文庫


経典を、漢文のままで読んでも、何が書いてあるのか解らないので、中村元先生の現代語訳で読んでみた。


読んでみたみた印象は、なにかやたら、金、銀、琥珀、瑠璃、などやたらキラキラした、清浄な仏国土というのが繰り返されて強調されているのが印象的で、実際タージ・マハールのような建物がイメージされて、学生の頃、あれは王宮ではなく、お墓であると知って驚いたのを思い出した。



前から疑問に思っていたのだが、本国の”インド”では何故”仏教”というものが無いのか、不思議でしょうが無かったのだが、中村先生の説明では、何代目かの王朝がイスラム国の人々に滅ぼされて、その際、仏教の僧侶は全員皆殺しにされ、それ以来、もともとの土着の神様の”ヒンドゥー教””バラモン教”だけが、インドの宗教になっているとのことだった。インドに仏教は無いという事、考えてみたら不思議だ。