ボディ アーティスト   ドン デリーロ著

osamuoh2009-06-23




身体芸術家の女性が、精神の障害のある男性との触れ合いをとおして、言語の始原的な交錯などを体験していくと云うお話であった。



デリーロ氏は、純粋客観的描写が目立つが、それはもうほとんど詩をよんでいるような感じで、日本での川端康成のような研ぎ澄まされた感覚に似ていると思われた。



比べるのおかしいと思われるが、ジョン・バース氏などの饒舌とは全く対照的に思われる。




60年代、70年代の饒舌のあとの、静かなミニマリスムがこの頃話題になっていたのかも知れない。