60年代アメリカ小説論 安部内英光、馬場弘利 編集

osamuoh2009-04-19



今更、60年代を振り返ってどうするのかと思われるが、僕のアメリカ文学は、ヘミングウェイ、とフォークナーまでがやっとで、それから先が、謎に包まれてしまっているので、少し興味を持ってしまった。



そもそも、アメリカの小説は、文学として扱われているのかと、疑問を覚えるが、あのなんでもビジネスとしてしか成り立たないようなイメージの中で、面白くもない小説が存在を許されているのかと、心配を感じる。



モダニズムの後のアメリカ小説の特徴として、狂気や、多様性などが上げられるが、ほとんどの小説の人物はどこかしら、少し狂っている。



構図としては、圧倒的国家権力と、西欧的、現代の啓蒙思想の理性と合理性など、外部の政治的、経済的メカニズムからの、何らかの脱出の方向性を示していると言う事になるらしい。