逃走論 スキゾキッズの冒険  浅田彰 著

osamuoh2009-02-07



1984年頃の有名な浅田氏の著書であった。


ドゥールーズの”逃走線”は、浅田氏が軽く仰ってみせたように、”逃げろや、逃げろ”と言う意味で大体間違い無いようであった。



しかし問題は、やはり、最初から逃げてどうするんだとか、素朴な絶望感を感じる所などだ。しかも、逃げれなければ、”死体のような身体”になって、倒れてしまうほど、事態は切羽詰っていると言う点だ。
北田暁大氏などは、”ゾンビのような身体”が町に溢れている状態などと述べておられた。



本書では、やはり、マルクス資本論に遡って、あらためて、検証が行われていた。


”スキゾキッズ”などが話題になった頃は、今問題の、”労働の自由化=派遣労働”が非常に人気があり、使用者も雇われ人も両者とも、利害が一致して、ウィン、ウィン、として大変な人気があったのが、まるでウソのような、現代の現状が、まるで悪夢のように思われるのがショックです。