本田透という方の著書であった。

osamuoh2008-07-25



現実の恋愛でなく、2次元の世界の恋愛に生きるという事の宣言書になっていた。
実際に、2次元の女の子と結婚しているというので、気になって読んでしまった。


所謂、大きな常識としては、2次元に生きるなどとは、あきらかに間違っているという考え方が多数だと思われるが、著者は、あえて、2次元に生きると言い切る。


アカデミックの世界で、科学の進歩は著しいから、そういう事もありえるかなと、常日頃感じるところの多い昨今ではあるが、著者の言説では、そいった現実の恋愛ができないと批判する人々との、所謂”喧嘩”が、非常に、汚い言葉で応酬されており、ちょっと読んでいてショックを感じた。著者の呪詛と呪いが非常に強く、罵り合いの言葉が汚すぎて、エゲツナイのに驚いた。著者は、ジャーナリズムの世界で仕事をしておられたので、問題はそんな甘いものでは無いと云う事なのであろうが、やはり、ショックであった。


著者は、現実の恋愛には、恋愛資本主義の感じが強すぎると述べておられる。結婚も生活であるから、”お金が重要視”されるの当たり前かもしれないが、それがあまりに強すぎると怒っておられる。要するに”カネ”と言う事に激怒しておられるのだ。


”カネ”と恋愛という恋愛資本主義の風潮がどうにか解決されないかぎり、著者の怒りと悲しみは、癒されそうにないようだ。