大江健三郎氏

osamuoh2007-12-15

大江健三郎氏が、

”作者の読書行為や、生活行為における精神的な軌跡を丹念に描く”


という点をどうしても理解できず、気になってしょうがなかったのだが、ここで、”パロディ”という言葉を思い出した。


大江氏は、いわゆる日本の典型的なな”私小説”の手法をパロディにしてしまているのではないかと、やっと思いついた。


大江氏は、以前から、私小説の制約から自由になれなければならぬと、繰り返し述べておられた。しかし、まさか、それをパロディにしているという考えかたは思いつかなかった。



僕のような、幼稚でミーハーな読者は、作者はどのように考えておられるのだろうかと、メッセージを単純に喜んでいたのだが、パロディという外国語と引き比べるには至らなかった。・・・・・・単純な読者!


ちなみに、Wikidpediaで”パロディ”とは、

”他の芸術作品を揶揄や風刺、批判する目的をもって模倣する作品”

となっていた。