王
ドナルド・バーセルミの作品。
アーサー王と円卓の騎士達が、鎧兜に槍と剣で第二次世界大戦に参戦したような、イメージの内容になっていた。
相変わらず、キチンと、2〜3ページづつくらいで、キチンとストーリーが切断されている、断片(フラグメント)のコラージュの形式であった。
バーセルミ氏は、映画界のゴダールのような、作家に成りたいと言っていたそうだ。
ゴダール氏の映画も、ストーリーが、突然、遮断されるようなカットに驚かされるのだが、若い時は、フランス映画界で、最も女性にモテないであろう、変人の監督と呼ばれていたようだ。
しかし、文学の世界で、”コラージュ”というものに固執し続けた、バーセルミ氏には驚かされる。
美術の世界では、所謂、抽象表現になるのだろうが、絵画の場合でも、せめて、”タイトル”がついてないと、理解しようが無いので困る。中には、タイトルの代わりに、番号だけであったりするので大変だ。