雪白姫
ドナルド・バーセルミという、アメリカの作家の方の作品。
1960年代のポストモダンと言われた作家の一人らしい。
メタフィクシヨンの作風として、有名であったらしい。
解説によると、
”破片の断片のちぎれちぎれのかけらがばらばらにつながる関係との関連性を十全に保ったまぎれもない一個の全体として存在している。それは否定できない。それだけはどうにも取り消し不能なのだ。”
となっている。
見開き1ページ、1ページ、はっきりと区切られており、こうまで、明確な断片のコラージュは、初めてだ。
アメリカの人は、”あいまい”なことが嫌いなのでは無いかと思われるほど、くっきりと断片化されているのに驚いた。
タイトルの”雪白姫”は、ディズニーの”白雪姫”のパロディであるらしい。
解説によると、
”俗っぽい解釈だが、結局は現代人のかかえている厖大な倦怠、それにともなう不安、あるいは現代人の孤独だよ。人間ってさ、ぼくなんかもそうだけど、やっぱり孤独だもんな”
となっていた。