やぎ少年ジャイルズ
ジョン バースというアメリカの作家の作品であった。
1982年頃翻訳されているようだ。
当時から、メタフィクションという事の意味がよく解らず、途方の暮れていた。
今読んでみても、かなり解らない作品だ。
幼稚な感想としては、まるで、知能に障害のある作者が書いたような文章で、決して難解な言葉は一つ使用されておらず、文体は、まるで、童話のようだ。現代なら、ファンタジーのような雰囲気として、納得できるかも知れないが、決して、ロマンティックでは無い。
解説によると、”大学キャンパスを舞台に世界の救済を目指す若者の冒険を描いており、大学は東西陣営の対立をはらむ現代社会の縮図であり、主人公にはオイディプスやイエス・キリストの姿が投影されている。西欧文明の有様をアレゴリカルに伝える作品である。”となっている。
それにしても、まるで知的障害をもった人の文章、語り方であるのに驚いた。わざと馬鹿なような言い回しで、ユーモアを読者に提出しているのかも知れないが、ユーモアが難解すぎて理解が難しい。