文学環境論集

osamuoh2007-05-10

東浩紀氏の評論集であった。


今回の評論は、かなり解りやすくエッセイ風に書かれてあったので、解りにくかったデリダとの関係性も、そういう事であったのかと、合点がいったような気がした。


著者は、純粋に、SFという未来志向のジャンルに、感性の欲望が触発されておられるようであるが、その世界に疎い僕は少し困った。


簡単に、”プレイヤーの視点”と言っても、実際問題として、よく考えてみると、あまりゲームそのものは、あまりプレイした事が少ない。


軽い気持ちで、プレイしようとしても、完全に一つのゲームを終了するのに、現実ではかなり膨大な時間がかかってしまい、しかも、ゲームに没入している時は、かなり”暗い時間が流れている”のは、ちょっと困る。


著者は、”仮死状態”になったまま、”膨大な時間”がかかっても、覚悟の上で、”没頭”すると仰っておられ、少し可笑しかった。


実際問題として、それほど、ハッピー、ハッピー、な側面ばかりでないと言う事も、ひとつの事実であるようだ。