闘争機械

osamuoh2006-08-05

 フェリックス・ガタリ氏の著作。

 ガタリ氏は、流動する資本主義社会において、”ミクロ”、”分子的な機械人間”としての闘争が重要であると述べている。

 そこで、今ひとつ解らないのは、”ノマド”という概念だ。

 ノマドとは、もともとは遊牧民生活様式の事であるらしいが、ミクロ、分子的概念の人間としては、つねに流動しつづける事が重要で、”自己を壊しつつ自己をつくっていくという事”らしい。

 自己同一性、完結性、固着と対立し、閉鎖性や国家機構からの離脱を意味するらしい。

 しかし、幼稚な僕には、自己を壊し、自己を再創造するといった事が、具体的に何を意味するのかが良く解らない。ガタリ氏は、医療施設や、介護スタッフの充実なども訴えているが、壊れた自己がそう簡単に、再生産できるものなのだろうか。良く解らない。