男の服装術 カジュアル編 落合正勝 著
著者は、もうお亡くなりになってしまったようだ。
著者の理論によると、服装に”カジュアル”というものが始まったのは、第二次世界大戦の終わった後の、科学が発達した結果という事になるらしい。
それまで、貴族だけがしていた”スポーツ”というものを、一般大衆がするようになった結果、カジュアルな服装が出現したらしい。
スポーツというものは、貴族だけがしていたものと聞いて驚くが、それが原因らしい。
本書では、マーロン・ブランドのTシャツ、ジェームスディーンの紅いジャンパー、クリントイーストウッドのツィードのジャケットなどの、爆発的流行の事を述べておられる。
スポーツは、それは楽しみたいが、スーツにネクタイなどの正装と、スポーツのカジァルを使い分けるのは、簡単な事だろうか。
学生時代は、勉強の時の制服と、運動の時の体操服と、一応は使い分けていたが、僕の経験では、結局、どちらも滅茶苦茶、ボロボロになってしまった記憶がある。
スポーツと勉強、スポーツと仕事、とてもじゃないが、両立は無理なのではないかとふと不安がよぎる。
しかし、貴族だけが可能であったというのが、ちょっと悔しい。