百年の孤独   G・ガルシア・マルケス 著

         2006年、新潮社 刊、

名前や家系図の難しさがあまりに有名なので、初めから登場人物の名前や、家系的な事はスルーして、とにかく最後まで読み飛ばす事にした。


ホメロス叙事詩を読んでいるような感じがした。叙事詩とは、ウィキでは物事や、出来事を詩でもって語る形式らしい。日本ではあまり、出来事や歴史を詩でもって歌うという習慣があまり無いように感じたが、古事記、や平家物語、民謡など古くまで遡れば無いわけではないらしい。


現代の若い人に聞いてみたとすると、欧米の小説に比べて、”田舎臭い”とか”貧乏臭い”とかいったような直接的な感想が返ってきそうな気がする。やはり、ブームは随分と昔すぎたかもしれない。


それにしても、昔の評価は世界的にかなり高かったように記憶する。南米の作家にノーベル賞受賞者が意外なほど多いのも、解るようでよく考えてみると解らない。常識で、南米は文化果つる所のような気もする。よく解らない。