ストリートモデル  今宿麻美 著

osamuoh2009-07-21



ストリートファッションをウィキペディアの定義で見て見ると、



”ファションデザイナーや企業主導ではなく、街にたむろする若者たちのなかから自然発生的に生まれたファションのこと。  それぞれの時代、社会や文化を背景に、街に集まる若者たちに実際に支持され、発信されるファッションのこと。”



となっていた。


僕が驚いたのは、今宿女史が、この”ストリート”であることに、徹底的に拘って来たということです。



年寄りである僕には、ジャンクな普段着にしか思えないので、とても普段着で街に出かける勇気はない。しかし、今宿女史のファッションは、何故かそれが非常にカッコ良いので、ゴミのような切れ端にしか見えないようなものも、純金に変わるのかと、驚いてしまいました。



彼女は本書によると、業界のトップのクリエーター達、カメラマン、スタイリスト、メイクアップアーティストといった人々に囲まれて、とにかく、”洋服”、”洋服”の事しか頭になかったとの事であった。



フッションモデルという職業が、年寄りの僕には、何故か、”欲望の資本のメカニズムのシステムの象徴”のように思われ、理性というものをかなり失ってしまい、困ってしまいました。