”ノウ”ァ急報”というバロウズ氏の小説であった。

osamuoh2008-06-11




出版社の当時の狙いは、あくまで、バロウズ氏の出来るだけシュッキングな体験記、スキャンダラスな自伝にあったとの事で、であるから、バロウズの芸術的技法などどうでも良かったらしく、バロウズの文学的実験には、随分失望したとの事であった。


そこで、バロウズの実験的著作は、当時のほとんどマイナーな、どうでも良いようなジャンクな雑誌で行われたとのことであった。


カットアップなどになんの意味があるのかと、ふと思うが、解説では、

”イメージの羅列による文章構成を、半ばまで機械的に処理する、
 ページを切り刻んで適当に並べ替え、そこに生まれる新しい言葉の配列をそのまま、あるいは手を加えて構 成する手法である。

 フォールド・インも同じだが、ことらはわざわざ切るのが面倒なので折ってすませようとものだ。”

となっていた。



僕個人としては、やはり”裸のランチ”が、もっとも完成された作品であると思われた。