ポストモダン・バーセルミ

osamuoh2008-02-11

バーセルミ氏の作品を読んで、文章が重くなく、難解な言葉も使用されていないので、スラスラと読めるのだが、読み終わって、はて、一体何が書かれているのかと、全く解らない自分を発見し、ガッカリしてしまった。



この、著作では、構造主義ポスト構造主義の哲学などが総動員されて、分析されていた。



原則として、バーセルミの作品には、意味が無いという事が、最初から前提になっているとの事であった。



僕なりに解釈すると、文章ごとのセンテンスとセンテンスが、”パァフォーマンス”しており、読むものは、そのパフォーマンスに”参加”し、”体験”し、その結果として、”感じた事”の重視が求められるテキストであるらしい。


最初から、書かれた事の、意味は、重視された作品では、無いらしい。



しかし、パフォーマンスに参加する事での、体感感覚だけを重視して、喜びを感じるなどという、ハイセンスな事の体験がほとんど無い僕のような者には、まるで詐欺に引っかかったような気がして、情けない。



断片だけを信じ、それらのパフォーマンスを楽しむなどという、高尚な境地には、僕は達していないようだ。