オルフェオ


* オルフェオ
            リチャード・パワーズ 著
            2015年、新潮社 刊、

音楽の音符の配列とDNAの塩基配列、そういえば似ているなあと感心させられた。音楽によって、人間のDNAに直接作用させようという試みに取り憑かれた、音楽家の話だった。


パワーズ氏、元は物理など理科系の事を勉強していた方なので、コンピュー時代の選ばれた書き手として、一躍注目を浴びたような感じ。

ド文学志向の読者としては、パワーズ氏のその 堅物 さがどうも気になって仕方がない。サイエンス志向のカッコ良さはありますが、どうも味気ないのです。

このコンピューた時代に、ド文学志向ではダメですね。

パワーズ氏の風貌も、いかにもサイエンスに強い人のような、硬いイケメンだ。