ギャルとギャル男の文化人類学   荒井悠介 著、

                  2009年 新潮新書

哲学者の千葉雅也氏が、ギャル男というものに着目しているので、慌てて調べてみた。


ぼくの第一印象では、やたら髪が長く、イケメンで極度に痩せているので、ニューハーフ的な、性同一障害的なものがあるのかと、妙な期待感を抱いてしまったが、本書で、そういった事は全く関係なく、完全な凶暴なオスであった。

ちなみに、著者は、学者ではなく、実際にグループの代表まで努めた人であられた。


実際ギャル男は、何をしているのか、それは、所謂クラブで、パーティーをいかに開いて、如何にパーティー券を売るのかの一点に絞られていた。


その、組織化されたグループは、幹部だの代表だの、極めてヤクザの組織形態に近い。ちょっとエッチな、ニューハーフどころではなかった。


グループのなかで、常に”なごみ”といわれる、お酒の飲み合いを頻繁にに行い、常にコミュニュケーションを密にし、テンションを高めあっているとのことであった。


気になる、ヘアースタイルであるが、髪を明るい色に染め上げ、長さはロングで、髪の毛のカットは、いわゆるスカスカにカットし、ギザギザに見えるように盛るのだそうだ。ファッションもド派手で、街の中で、見るものがハット驚く程目立たなければならないようにしてあると言う。僕はその衝撃性に随分とショックを受けた。驚いた。

しかし、何故そういった、ギャル男の文化形態に、何故千葉氏が熱くリスペクトしておられるのかは、どう考えてもよく解らなかった。 残念。