ガラテイア 2.2  リチャード・パワーズ著

          2001年、みすず書房 刊、

コンピューターが意識を持つという話であった。


パワーズ氏といと、物理学専攻で、イザとなったらプロミラミングで食べていけるというくらいだから、大学の研究員に招待されたりして、まさにブイブイ言わせていた人というイメージが強かったのだが、本書を読んで少し認識を改めた。本当は繊細な人なのですね。


まさにパワーズ氏と言えばモテモテで恐いものなど無いといったイメージがあったのだが、あっけなく女性にふられてしまう場面で唖然としてしまった。僕などの妄想のレベルとは違った事情であるとは思われるが、大学の弱肉強食の研究競争の非情さにも少し驚いた。大学にポストを得るという事は、相当な社会的ステイタスであると思われるが、パワーズ氏はそういう点にも少し傷ついておられるようだ。パワーズ氏に対するイメージが少し変わった。