カゲキに生きてみないか   1994年 志茂田景樹 著

有名な志茂田氏の”タイツ”姿は、ガールフレンドのスチュワーデスの女性に、日本の男性も”タイツ”を履けばいいのに、外国では男性も”タイツ”を履いているのにと謂われて、履くことにしたとの事であった。氏自身も、実際ニューヨークへ行った時に影響を受けて、それ以来”タイツ”を履くことにしたそうである。



氏の独特な”ファッションスタイル”は、本書によると氏自身の姉の影響に源泉があるとの事であった。このお姉さんというのが、ちょっとハイカラな人で、英語に堪能で、アメリカ人と結婚しているとの事であった。この姉という人に、子供の頃、口紅など塗られ、女装して自身にウットリした事が、鮮烈な印象となって、以来あのようなユニセックスの独特のファッションスタイルに居直ったとの事であった。カゲキファッションの源泉は”女装”が源泉であったらしい。



実際、赤いハイヒールにタイツを履いて、テレビの笑っていいともなどに出演した時などは、会場から、”気持ち悪い”などと騒がれたようである。



ニューヨークの影響というのは、推測であるが、多分デビット・ボウイなどの、音楽の”パンクファッション”の人々のスタイルが源流であろうと思われる。