最新うつ病治療ハンドブック   ジョン・ポトカー

                マイケル・テーズ 共著


基本的に、頭の中の”セロトニン””ノルアドレナリン””ドーパミン”という、伝達物質が関係しているらしいのだが、これが少なすぎても”うつ病”、多すぎても”頭痛”を引き起こしたり、非常に厄介なようだ。アメリカなどでは、結局頭に穴を開けて電流を流すなどという、非常に危険な手術まで行われそうな勢いらしい。いったい正常な、セロトニンなどのの物質はどれくらいなのかは、あまり良く理解できなかった。


基本的な治療としては、やはり、お薬による”薬物療法”が中心になるようだが、これも、ぶっちゃけた話、ただの栄養とは違い、かなり危険な薬物になるので、注意が必要らしい。一般的な副作用としては、”興奮””不安””パニック発作””不眠””性機能障害””胃腸障害””頭痛”などが有名らしく、これは薬を飲んでいる人も充分自覚している事のようなのだが、本人の意識では気づきえないようなところで、作用が起こっている場合ばかりで、注意が必要らしい。


前述の”神経伝達物質”の事であるが、基本的に、”調節が阻害された結果、受容体の密度が変化する、あるいはその逆もある”という事になるらしい。あと全般的な考え方としては、”脳のある領域で細胞の消失あるいは萎縮”が起こっている状態とも云われ、結論としては、”細胞の萎縮や死に伴って、局所的な中枢神経系の容積が減少、萎縮し、”死滅”する”というのが、基本的な脳で起こっているメカニズムであるらしい。


顔や、身体の細胞がだんだん歳をとってきて、細胞の”死滅”も早くなるというのは、なんとか受け入れられるが、脳の細胞が徐々にあるいは、急激に”萎縮””死滅”しているというのは、もうほとんど死の宣告に近いような気がして、非常な抵抗を感じて、なかなか受け入れがたい。


なんかこう、脳の細胞も綺麗にリフレッシュし、美しく”再生”するというような、夢のような薬でも、開発されないかと、不謹慎な思いが起こってしまった。