劇画家畜人ヤプー 石ノ森章太郎 著

残念ながら、これは原作のほうが断然エロい。原作と言っても文章だけの小説のどこが面白いと思われるが、何故か原作は確かにエロい。僕のつまらない経験では、作者が相当気味の悪い人物で、謎に包まれているというお話を聞いて、気味悪くなってしまい、原作の書籍は紛失してしまった。残念！

石ノ森氏の描くマンガの女性は、いつも非常にモダンで、カッコ良いのだが、この頃は作者もまだ若く、そんなに”エロく異常”に描こうなどという企みは、未だなかったと思われる。まだ、爽やかな劇画青年であったのだろなあー・・・・・・。

本書では、謎の原作者、沼正三氏のことも、少し紹介されており、それほど気味悪いというわけでも無いかもと思った。しかし、かなり陰気な異常エロ老人であるという雰囲気はうかがえた。