家庭でできるらくらく腸内洗浄     武位教子 著


しかし、誰がいくらなんと言おうと、やはり一般的には、唯の家庭健康法なので、一時的な考えに終わるかも知れない。



しかし、本書で、マックス・ゲルソン博士、ウィル・キース・ケロッグ博士のくだりが出てきた所には泣けた。ケロッグ博士は、アンソニー・ホプキンスの映画「ケロッグ博士」でお馴染みのようだ。ゲルソン博士は、1800年代の人なので、古いと言われればそれまでだ。薬学などの科学の発達の前には、もはや誰も省みないであろうと思われる。やはり現代では、できるだけ即効性のあるインパクトの強い商品でないと売れないであろうと思われる。しかし、”科学”の世界の発達は、常に”化学汚染”と表裏一体であるのが頭にくるのだが・・・・・・・・・。



所謂”浣腸”のお話なので、下世話な事どもを想像してばかりいたのだが、本書では、徹底した食品へのこだわりや、アメリカ帰りの日本のお医者先生の考えなど、随分と科学的になっており、まるで南フランスか、スイスのサナトリウムのお話を聞いているようで驚いた。



しかし、本書では、海草類や、オーガニック食品の重要さが説明されているのだが、現実の問題として、スーパーの棚などに”昆布””わかめ”など日本語の漢字で、お習字のような筆使いで書かれた瓶などを見ると、まるでダメな商品にしか見えないので不思議だ。嘘でもいいから、南仏の海草のようにラベルが貼られていたら売れるだろうになどと考えてしまい、つくづく自分の愚かさを痛感した。残念・・・・・・・・・!